こちらのページでは中華包丁の世界をディープにご案内していきます。
興味をお持ちいただけたら幸いです。
中華包丁とは
発祥は中国。中国をはじめアジアの多くの地域で使われている万能包丁です。肉や魚を切ったり、野菜の千切りを効率よく行ったり、刃の側面で食材を潰したり、運んだり、また包丁の種類によっては肉を骨ごと切ったりなど、その使い道は様々。日本の三徳や牛刀、菜切などいろんな包丁の機能を1つにまとめたようなとても万能な包丁です。
お薦めメーカー、陳枝記
陳枝記(Chan Chi Kee , 略してCCKとして知られる)は100年以上前に香港で創業された中華包丁メーカー。おそらく世界で最も有名な中華包丁のメーカーです。香港とカナダに直営店を構え、世界中の中華料理店やホテルの料理人が、そして日本でも沢山の料理人、料理研究家がこの陳枝記の包丁を愛用しています。
(人気のあるメーカーの為中国ではよく似た偽物も出回っているようですが、当店では陳枝記から直接仕入れていますのでどれも間違いなく本物です。)
この陳枝記の包丁を取り上げ中華包丁の種類、選び方をご紹介していきます。メーカーにより多少呼び名は違いますが、中華包丁の種類をだいたい一通り見て頂けます。
中華包丁の種類
ただ今作成中です。 後日写真など加えていきます。
片鴨刀(薄刃)ダック・スライサー
薄くて軽くて扱いやすい。日本の菜切包丁のような野菜&肉カット用の包丁。キャベツなどとても切りやすくなります。 北京ダックを切り分けるときにもこの包丁が使われます。
桑刀(薄刃)スモール・スライサー
名の由来は桑の葉ほど薄く切れるというところから。肉のカットや野菜の薄切り、千切り、サイの目切りなどに適した包丁です。比較的軽量で扱いやすく、中華包丁の入門用としても最適。基本的にどんな食材にも使えますが、骨などの硬いものには向きません。
小片刀(薄刃)スモール・スライサー
薄い刃がついていますので薄切り、千切り、サイの目切りなど細かな作業にも便利。19cm-21cmの小片刀と刃渡り22.5cm-24cmの片刀があり、こちら小片刀の方は桑刃同様軽くて扱いやすく入門編としてもお勧め。桑刃はハガネ製ですが、こちらはステンレスになります。
片刀(薄刃)キッチン・スライサー
薄切り、千切り、サイの目切りなど細かな作業にも便利。19cm-21cmの小片刀と刃渡り22.5cm-24cmの片刀があり、こちら片刀は小片刀よりも若干厚みも増しています。
菜刀(中厚刃)スモール・チョッパー
中国では中華包丁全般を菜刀と呼びますが、陳枝記ではこのタイプを菜刀と名付けています。野菜、肉、魚、そして細かい骨まで、より幅広い用途で使えるやや重めの包丁になります。
文武刀(厚刃)キッチン・チョッパー
肉、魚、野菜、小さな骨まで幅広い用途で使える、こちらも代表的な中華包丁の1つ。 刃の後ろ1/3あたりを鶏肉や魚の骨を切るのに使い、前方を骨のない肉や野菜などのカット、スライスするのに使います。重量のある包丁ですので、”落とし切り”などその重量を活かした切り方が必要になります。
九江刀(厚刃) 九江チョッパー
刃の輪郭が江西省九江市を流れる川に似ていることから九江刀と名付けられた包丁。 前方の幅が広く重量感があり、繊細な作業以外であれば一通りの作業をこなすことが出来ます。骨付きの鶏肉やスペアリブをカットしたり、カボチャの切り分けなどにも実力を発揮。熟練した人ならこれ1本でなんでもこなします。
骨刀(厚刃)ボーン・チョッパー
骨を切断出来る中華包丁。通常は肉の切り分けなどで使用します。
中華包丁の種類はただ今作成中です。
しばらくお待ちください。
刃の材質について
中華包丁の刃は主にハガネかステンレスで出来ています。
材質 | 長所 | 短所 |
ハガネ | 鋭い 研ぎやすい | 錆びる |
ステンレス | 錆びにくい メンテナンス簡単 | 切れ味劣る 研ぎにくい |
切れ味と研ぎやすさを重視するならハガネ、メンテナンスの楽さを重視するならステンレスがおすすめです。
中華包丁のデメリット
サイズが大きく重量もありますので慣れるまで扱いづらいかもしれません。またキッチン扉裏の包丁保管スペースには収まりませんので他に保管場所を見つける必要があります。
しかし魅力、長所が沢山ある中華包丁です。ご興味をお持ちいただけたら是非チャレンジしてみて下さい。